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物語に登場する騎士とは

騎士が登場する物語で最も有名なものは、「アーサー王物語」があります。円卓の騎士などで有名で、中世ヨーロッパを舞台とした騎士道を描いた作品です。ローマ帝国を破ったアーサー王と、その王に仕える騎士の物語なのですが、個人的には騎士道というよりもスキャンダルが多い作品だと思っています。
というのも、このアーサー王物語は時代とともに様々な人によって描かれ、舞台劇などにも使われることから、ラブロマンスを前面に出した作品から、不倫劇といったものまで様々な物語に分かれているからです。

しかし、このアーサー王物語が今日の騎士という存在のイメージに大きな影響を与えていると良くも悪くも思っています。

最近の騎士を題材とした作品は、日本ではライトノベルなどの比較的ファンタジー要素の高い小説などで登場することがあります。

このライトノベルの中では、騎士は正義の味方として、または騎士道精神を体現する存在として、正しい人間像として描かれることもありますが、「暗黒騎士」といったダークサイドの騎士が登場する物語も多数あります。

では、現実の騎士とは物語に描かれる騎士とどれだけ違いがあるのか、疑問を持つと思います。
さすがにフィクションのような絶大な力を持った暗黒騎士といった存在は、中世ヨーロッパには実在していませんでしたが、調べたかぎりでは、騎士の存在がすたれてきた時代では、騎士という存在ではなく、傭兵やならず者となって、一般市民までにも暴力を奮っていたという話も聞きます。

日本でも、武士という存在が希薄になったいった江戸時代では、一部の武士がならず者となって市民に暴力を奮ったなどの話を耳にしたことがあります。

しかし、結局のところ、これらの時代の中で必要性が薄れてしまったうえでの仕方のないことだったのかもしれません。

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