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騎士と貴族の考え

日本には武士という存在がいたことから、騎士が身分の高い存在であることを理解している人は多い。
しかし、貴族という存在について、現代の日本人はあまり意識をしたことないのではないでしょうか。
理由として、日本にも貴族という存在がありますが、その特権などは持って存在しない。天皇陛下が象徴としての国家に存在するように、貴族も象徴として見られる傾向にあるからではないでしょうか。

そのためか、しばしば欧米で使われる貴族という存在と騎士爵を混合して考える人がいます。
貴族とは封建国家の中で登場した特権階級、王族の血縁に繋がるものとして受け取ることが出来ます。
この貴族の考えは日本でも同じですが、騎士爵位の場合には少し違ってきます。
騎士爵位も実際に領地を持ち、領民を持つことができるのですが、功績や忠義など、血とは関係のない部分で評価された場合に与えられる爵位としての色が強いと思います。

現に、現代の騎士爵位では、イギリスで現在も様々な分野の功労者に騎士爵位を与えています。
そのため、学者の中には、名前の最後に騎士爵位を意味する「卿」が付く人を目にすることがあります。

貴族は血のつながりがその証明となりますが、騎士爵位の場合には、力や能力といったものが大きな影響を与えると考えることが出来ると思っています。

勿論単純な力が影響する場合もあるかもしれませんが、政治的な部分での爵位というのもあるので一概に決め付けることはできないでしょう。

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